
Instagramは国内の月間アクティブユーザー数が6,600万人を超え、今や企業の情報発信において欠かせないプラットフォームとなっています。特に写真や動画を通じて商品・サービスの魅力を伝えられるため、中小企業の広報手段としても非常に相性の良いSNSです。
本記事では、Instagram企業アカウント(ビジネスアカウント)の開設方法から、運用開始前に済ませておくべき初期設定、さらに成果を出すための運用のコツまで、2026年最新の情報をもとに徹底解説します。
これからInstagram運用を始める広報担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
Instagram運用は、投稿を増やすだけでは成果につながりにくく、「デザイン」と「問い合わせまでの導線」で差が出ます。フリースタイルエンターテイメントは、Webサイト制作やチラシ・カタログなど多様な制作実績で培ったデザイン設計力を活かし、【問い合わせにつながる形へ改善・運用まで一貫してご支援】します。「本格的に始めたい・強化したい」「いまの運用を改善したい」「クリエイティブの方向性から相談したい」など、まずはお気軽にご相談ください。
Instagram企業アカウント(ビジネスアカウント)とは

Instagramを企業として運用するなら、まず「企業アカウント(ビジネスアカウント)とは何か」を正しく理解しておくことが大切です。
Instagramには複数のアカウントタイプがあり、それぞれ使える機能が異なります。
個人アカウントとの違い
Instagramのアカウントは、大きく「個人アカウント」と「プロアカウント」の2種類に分かれます。企業アカウント(ビジネスアカウント)は、このプロアカウントの一種です。
個人アカウントは、友人や家族との交流を目的としたプライベート向けのアカウントです。一方ビジネスアカウントはビジネス利用に特化しており、マーケティングや広報活動に役立つ機能が追加されています。
両者の主な違いは以下のとおりです。
- 個人アカウントは非公開設定が可能、ビジネスアカウントは常に公開
- インサイト(分析機能)が利用できる
- プロフィールに連絡先ボタンを設置できる
- Instagram広告を出稿できる
個人アカウントからビジネスアカウントへの切り替えは無料で、いつでも簡単に行えます。切り替え後も投稿やフォロワーはそのまま引き継がれるため、既存のアカウントを活用することも可能です。
クリエイターアカウントとの違い
プロアカウントには「ビジネスアカウント(企業アカウント)」と「クリエイターアカウント」の2種類があります。どちらもビジネス向けの機能を備えていますが、想定されている利用者が異なります。
ビジネスアカウントは企業や店舗向けに設計されており、住所の表示や予約ボタンの設置など、店舗運営に便利な機能が充実しています。一方、クリエイターアカウントはインフルエンサーや著名人向けに設計されており、個人の影響力を高めるための機能が用意されています。
両者の主な違いは以下のとおりです。
- ビジネスアカウントはプロフィールに住所を表示できる
- ビジネスアカウントはリードフォーム(問い合わせフォーム)を設置できる
- クリエイターアカウントは商用利用不可の音源も使用できる
- クリエイターアカウントは類似クリエイターのアドバイス機能がある
企業や店舗としてInstagramを運用する場合は、ビジネスアカウントを選ぶのが基本です。迷った場合は、まずビジネスアカウントで開設し、必要に応じて後から切り替えることもできます。
企業アカウントで利用できる主な機能一覧
企業アカウント(ビジネスアカウント)に切り替えると、個人アカウントでは使えない多くの機能が解放されます。これらの機能を活用することで、データに基づいた運用や効率的な集客が可能になります。
企業アカウントで利用できる主な機能は以下のとおりです。
- インサイト(分析機能)でフォロワーの属性や投稿の反応を確認
- プロフィールにメールアドレス・電話番号・住所を表示
- 「予約する」「お問い合わせ」などのアクションボタンを設置
- Instagram広告の出稿
- ショップ機能で商品タグを投稿に追加
- DMの返信テンプレートを作成
- 「よくある質問」を設定して自動応答
- 閲覧できる最低年齢の制限
- 認証バッジ(公式マーク)のリクエスト
特に重要なのがインサイト機能です。フォロワーの年齢層・性別・アクティブな時間帯などを把握できるため、「いつ、どんな投稿をすれば反応が得られるか」をデータで判断できるようになります。
また、プロフィールに連絡先を表示できるため、興味を持ったユーザーがすぐに問い合わせや来店予約のアクションを起こせる点も大きなメリットです。
これらの機能はすべて無料で利用できます。Instagram広告を出稿する場合のみ広告費が発生しますが、アカウントの開設や機能の利用自体には一切費用がかかりません。
企業がInstagramアカウントを開設するメリット

Instagramは中小企業の広報手段として非常に優れた特徴を持っています。ここでは、企業がInstagramアカウントを開設することで得られる具体的なメリットを4つの観点から解説します。
無料で始められ、コストを抑えて認知拡大できる
Instagramの企業アカウントは、開設から運用まですべて無料で行えます。テレビCMや新聞広告のように多額の予算を確保する必要がなく、中小企業でも気軽にスタートできる点が大きな魅力です。
従来の広告手法と比較した場合のコスト面の違いは明らかです。
- テレビCMは制作費・放映費で数百万円〜数千万円が必要
- 新聞広告は掲載1回で数十万円〜数百万円が必要
- Instagramは初期費用・月額費用ともにゼロ円
もちろん、より多くのユーザーにリーチしたい場合は有料のInstagram広告を活用することもできます。しかし、広告を使わなくても、質の高い投稿を継続すれば自然とフォロワーが増え、認知拡大につなげることが可能です。
限られた予算の中で広報活動を行う中小企業にとって、コストをかけずに全国のユーザーへ情報発信できるという点は非常に大きなメリットといえるでしょう。
ターゲット層との直接的な接点を作れる
Instagramは一方的な情報発信だけでなく、ユーザーと双方向のコミュニケーションが取れるプラットフォームです。コメントやDM(ダイレクトメッセージ)を通じて、見込み客と直接やり取りができます。
従来の広告では、企業からユーザーへの一方通行の発信が中心でした。しかしInstagramでは、投稿に対するコメントへの返信、ストーリーズのアンケート機能、質問スタンプなど、ユーザーの声を直接聞く手段が豊富に用意されています。
こうした双方向のコミュニケーションによって得られるメリットは多岐にわたります。
- 商品やサービスに対するリアルな反応を把握できる
- ユーザーの疑問や不安をその場で解消できる
- ファンとの関係性を深め、リピーターを育成できる
- 新商品開発やサービス改善のヒントを得られる
特に中小企業の場合、大手企業にはない「距離の近さ」を武器にできる点がポイントです。丁寧なコメント返信や親しみやすい投稿を通じて、ユーザーとの信頼関係を築いていきましょう。
インサイト機能でデータに基づいた改善ができる
企業アカウントに切り替えると、インサイト機能が利用できるようになります。これは投稿のパフォーマンスやフォロワーの属性を詳細に分析できる機能で、感覚ではなくデータに基づいた運用改善が可能になります。
インサイト機能で確認できる主なデータは以下のとおりです。
- リーチ数(投稿を見たユーザー数)
- 閲覧数(投稿が表示された合計回数)
- エンゲージメント数(いいね・コメント・保存・シェアの合計)
- フォロワーの属性(年齢層・性別・地域・アクティブな時間帯)
- プロフィールへのアクセス数
- 外部リンクのクリック数
たとえば、「20代女性のフォロワーが多く、夜21時頃に最もアクティブ」というデータがわかれば、その時間帯に合わせて投稿することで、より多くのユーザーに見てもらえる可能性が高まります。
「なんとなく投稿する」のではなく、データを見ながらPDCAを回すことで、着実にアカウントを成長させていくことができます。
広告配信やショップ機能で売上につなげられる
Instagramは認知拡大だけでなく、売上に直結する機能も充実しています。企業アカウントでは、Instagram広告の出稿やショップ機能の利用が可能です。
Instagram広告は、フィード・ストーリーズ・リール・発見タブなど、さまざまな場所に配信できます。年齢・性別・地域・興味関心など細かいターゲティング設定ができるため、自社の商品やサービスに興味を持ちそうなユーザーに効率よくアプローチできます。
また、ショップ機能を使えば、投稿画像に商品タグを付けて、そのままECサイトへ誘導することが可能です。ユーザーは気になった商品をタップするだけで詳細を確認でき、購入までの導線がスムーズになります。
広告やショップ機能を活用することで得られる効果は以下のとおりです。
- 新規顧客の獲得スピードを加速できる
- 投稿を見たユーザーをそのまま購入につなげられる
- キャンペーンやセール情報を効果的に届けられる
Instagramは「認知→興味→購入」までの流れを一つのプラットフォームで完結できる点が強みです。広報活動と販促活動を同時に行いたい企業にとって、非常に相性の良いSNSといえるでしょう。
Instagram企業アカウントの作り方【5ステップ】
ここからは、実際にInstagram企業アカウントを開設する具体的な手順を解説します。
ステップ1|Instagramアプリをダウンロードする
まずは、お使いのスマートフォンにInstagramアプリをダウンロードします。
iPhoneをお使いの場合はApp Store、Androidをお使いの場合はGoogle Playストアからダウンロードできます。アプリは無料で、ダウンロードに費用はかかりません。
すでにアプリがインストールされている場合は、最新バージョンにアップデートしておくことをおすすめします。古いバージョンでは一部の機能が正常に動作しない場合があるためです。
※パソコンのブラウザからもInstagramは利用できますが、アカウントの新規作成や各種設定はスマートフォンアプリから行うのがおすすめです。
ステップ2|アカウントを新規登録する

アプリを起動したら、アカウントの新規登録を行います。登録方法は「電話番号またはメールアドレス」と「Facebookアカウント」の2種類から選べます。
企業アカウントの場合は、会社のメールアドレスで登録することを強くおすすめします。個人のメールアドレスやFacebookアカウントで登録すると、担当者の異動・退職時にアカウント管理が複雑になるためです。
アカウント登録の具体的な手順は以下のとおりです。
- アプリを起動し「新しいアカウントを作成」をタップ
- 電話番号またはメールアドレスを入力
- 届いた認証コードを入力して本人確認を完了
- パスワードを設定(6文字以上の英数字)
- 生年月日を入力
- 名前(アカウント名)を入力
- ユーザーネーム(@以降の英数字ID)を設定
※生年月日の入力では、13歳未満と判定される日付を入力するとアカウントが凍結される恐れがあります。創業日または設立から13年未満の企業は、企業アカウントであっても、設定者本人の生年月日を入力するか、13歳以上となる日付を設定してください。
※ユーザーネームは、URLの一部になる重要な要素なので、企業名やブランド名を想起しやすいものに設定しましょう。使用できる文字は半角英数字、ピリオド(.)、アンダースコア(_)のみで、最大30文字までです。後から変更も可能です。
ステップ3|プロアカウント(ビジネス)に切り替える


アカウントの新規登録が完了した時点では、まだ「個人アカウント」の状態です。企業として運用するためには、プロアカウント(ビジネス)への切り替えが必要です。
切り替えの手順は以下のとおりです。
- プロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップ
- 「設定とアクティビティ」をタップ
- 「アカウントの種類とツール」をタップ
- 「プロアカウントに切り替える」をタップ
- アカウントタイプで「ビジネス」を選択

「クリエイター」と「ビジネス」の選択画面が表示されたら、企業・店舗として運用する場合は必ず「ビジネス」を選んでください。前章で解説したとおり、ビジネスアカウントには住所表示やリードフォーム設置など、企業向けの機能が備わっています。
切り替えは無料で、何度でもやり直すことができます。また、個人アカウントに戻したい場合も、設定画面から簡単に切り替え可能です。
ステップ4|カテゴリと連絡先情報を設定する

ビジネスアカウントへの切り替え時に、カテゴリと連絡先情報の設定画面が表示されます。これらの情報はプロフィールに公開されるため、ユーザーが見てわかりやすい内容を設定しましょう。
まず、カテゴリの設定について説明します。カテゴリとは、アカウント名の下に表示される業種・ジャンルのラベルです。「衣料品(ブランド)」「レストラン」「健康・美容」「商品・サービス」など、さまざまな選択肢が用意されています。
カテゴリ設定のポイントは以下のとおりです。
- 自社の業種に最も近いものを選ぶ
- 検索で見つけてもらいやすいカテゴリを意識する
- 表示・非表示は後から切り替え可能
ぴったり当てはまるカテゴリがない場合は、近しいものを選んでおき、プロフィールでの表示をオフにすることもできます。

次に、連絡先情報の設定です。メールアドレス、電話番号、住所を入力すると、プロフィールに連絡先ボタンが表示されます。ユーザーがボタンをタップするだけで問い合わせや電話ができるようになるため、集客や顧客対応に役立ちます。
連絡先を公開したくない場合は、「連絡先情報を使用しない」を選択してスキップすることも可能です。あとから追加・変更もできるので、まずは必要な項目だけ設定しておきましょう。
ステップ5|プロフィールを整える

アカウントの基本設定が完了したら、最後にプロフィールを整えます。プロフィールはアカウントの「顔」であり、ユーザーがフォローするかどうかを判断する重要な要素です。
設定すべき項目は以下のとおりです。
- プロフィール写真(アイコン画像)
- 名前(アカウント名)
- 自己紹介文(最大150文字)
- ウェブサイトURL(最大5件まで)
プロフィール写真には、企業ロゴやブランドアイコンを設定するのが一般的です。丸く切り抜かれて表示されるため、正方形の画像を用意し、ロゴが中央に収まるように調整しましょう。
自己紹介文は、150文字という限られた中で「どんな企業か」「何を発信しているか」「フォローするメリット」を簡潔に伝える必要があります。改行を活用して読みやすくするのもポイントです。
効果的な自己紹介文を作るコツは以下のとおりです。
- 1行目に企業名や事業内容を明記する
- 提供する商品・サービスの特徴を端的に伝える
- 投稿の更新頻度やテーマを記載する
- 行動を促す一言(「新商品情報はこちら」など)を入れる
詳しいプロフィールの設計方法は、以下のコラムで解説しています。
Instagramプロフィールの書き方最適化ガイド!フォロワーを増やすプロフィールの作り方や成功事例を紹介
以上で、Instagram企業アカウントの開設は完了です。
開設後にやるべき初期設定【セキュリティ・運用準備】
アカウントの開設が完了したら、セキュリティ対策と運用準備のための初期設定を済ませておくことをおすすめします。乗っ取りや誤操作によるトラブルを防ぐため、ここで紹介する設定を確認しておきましょう。
二段階認証を有効にする
企業アカウントを運用するうえで、最も重要なセキュリティ対策が二段階認証の設定です。これを設定しておかないと、パスワードが漏洩した場合に第三者にアカウントを乗っ取られるリスクがあります。
二段階認証とは、ログイン時にパスワードに加えて、もう一つの認証手段(SMSコードや認証アプリ)を求める仕組みです。万が一パスワードが流出しても、二段階目の認証を突破しない限りログインできないため、不正アクセスを防止できます。
二段階認証の設定手順は以下のとおりです。
- プロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップ
- 「設定とアクティビティ」をタップ
- 「アカウントセンター」をタップ
- 「パスワードとセキュリティ」をタップ
- 「二段階認証」をタップ
- 認証方法を選択して設定を完了
認証方法は「認証アプリ(Google Authenticatorなど)」「SMSまたはWhatsApp」から選択できます。SMSは電話番号が変わると認証できなくなるリスクがあるため、企業アカウントの場合は認証アプリの利用をおすすめします。
※二段階認証の設定時に「バックアップコード」が発行されます。これはスマートフォンを紛失した際などに使う緊急用のコードなので、必ず安全な場所に保管しておきましょう。
コメント・メッセージのフィルター設定
企業アカウントを運用していると、スパムコメントや不適切なメッセージが届くことがあります。こうした迷惑行為からアカウントを守るため、フィルター設定を行っておくのもおすすめです。
コメントフィルターの設定手順は以下のとおりです。
- プロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップ
- 「設定とアクティビティ」をタップ
- 「コメント」をタップ
- 「望まないコメントを非表示にする」で希望のレベルを選択
フィルターのレベルは「なし」「一部」「大部分」から選べます。企業アカウントの場合は「一部」または「大部分」に設定しておくと安心です。
メッセージ(DM)についても、受信範囲の設定が可能です。
- 「設定とアクティビティ」から「メッセージとストーリーズへの返信」をタップ
- 「あなたにメッセージリクエストを送信できる人」で範囲を設定
スパムDMが多い場合は、「フォロワーのみ」に制限することも検討しましょう。ただし、新規顧客からの問い合わせを受け取れなくなる可能性もあるため、バランスを考えて設定してください。
最低年齢制限の設定(必要な場合)
自社の商品やサービスによっては、アカウントを閲覧できる最低年齢を制限する必要があります。特にアルコール類やタバコなど、法律で年齢制限が定められている商材を扱う企業は、必ず設定を行いましょう。
最低年齢制限の設定手順は以下のとおりです。
- プロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップ
- 「設定とアクティビティ」をタップ
- 「ビジネスツールと管理」をタップ
- 「最低年齢」をタップ
- 制限したい年齢を選択して保存
企業アカウント運用で押さえておきたい注意点
Instagram企業アカウントの開設と初期設定が完了したら、いよいよ運用開始です。しかし、運用を始める前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
アカウント停止や炎上といった深刻なトラブルを避けて安全かつ効果的に運用するために、以下の4つのポイントを必ず確認しておきましょう。
ユーザーネームを短期間で何度も変更しない
ユーザーネーム(@以降の英数字ID)は後から変更できますが、短期間に何度も変更することは避けてください。頻繁な変更はInstagramのシステムにスパム行為と判断され、ペナルティを受ける可能性があるためです。
具体的には、以下のようなリスクが考えられます。
- ユーザーネームの変更機能が一時的に制限される
- アカウント全体に機能制限がかかる
- 最悪の場合、アカウントが停止される
また、ユーザーネームを変更すると、以前のユーザーネームが他のユーザーに取得される可能性もあります。せっかく認知されていた名前を第三者に使われてしまうと、ユーザーの混乱を招いたり、なりすましに悪用されたりするリスクがあります。
個人の連絡先・Facebookとの同期に注意する
企業アカウントを運用する際、個人のスマートフォンを使用する場合は特に注意が必要です。意図せず個人の連絡先やFacebookアカウントと同期してしまうと、プライベートな情報が企業アカウントに紐づいてしまいます。
個人の友人・知人がおすすめアカウントとして表示される、個人のFacebook投稿と企業の投稿が混在する、といった事態を防ぐため、アカウント開設時や運用中に同期の確認を怠らないようにしましょう。
同期設定の確認手順は以下のとおりです。
- 「設定とアクティビティ」から「アカウントセンター」をタップ
- 「あなたのプロフィール」で連携状況を確認
- 不要な連携があれば解除する
可能であれば、企業アカウント専用のスマートフォンや端末を用意することをおすすめします。それが難しい場合は、連携設定を定期的にチェックし、個人情報と企業情報が混在しないよう管理を徹底しましょう。
利用規約とコミュニティガイドラインを遵守する
Instagramには、すべてのユーザーが守るべき「利用規約」と「コミュニティガイドライン」が定められています。これらに違反すると、投稿の削除やアカウントの停止といった厳しい措置が取られる可能性があります。
特に企業アカウントが注意すべきポイントは以下のとおりです。
- 著作権・肖像権を侵害する画像や動画を使用しない
- 他者の投稿を無断で転載しない
- 虚偽の情報や誇大広告を掲載しない
- 差別的・攻撃的な表現を使用しない
- フォロワーやいいねを購入しない
利用規約とコミュニティガイドラインは、Instagram公式サイトで確認できます。運用担当者は必ず目を通し、内容を理解したうえで運用を行いましょう。定期的に内容が更新されることもあるため、定期的に最新版をチェックすることをおすすめします。
炎上リスクに備えた運用マニュアルを用意する
SNSでは、些細な投稿がきっかけで「炎上」と呼ばれる大規模な批判を受けることがあります。企業アカウントの炎上は、ブランドイメージの低下や売上への悪影響に直結するため、事前の対策が不可欠です。
対策としては、運用マニュアルを作成しておくのがおすすめです。マニュアルには以下の内容を含めると効果的です。
- 投稿前のチェック項目(表現・事実確認・権利関係など)
- 投稿してはいけないNGトピック
- コメントやDMへの返信ルール
- 炎上発生時の対応フロー(報告先・初動対応・謝罪文の雛形など)
- 最終承認者の明確化
運用担当者が複数いる場合は、全員がマニュアルを共有し、同じ基準で運用できる体制を整えましょう。また、マニュアルは一度作って終わりではなく、運用しながら定期的に見直し、改善していくことが大切です。
成果を出すための運用のコツ
アカウントの開設と初期設定が完了したら、いよいよ本格的な運用のスタートです。しかし、ただ投稿を続けるだけでは、フォロワーは思うように増えません。
ここからは、フォロワー獲得とエンゲージメント向上につながる運用のコツを解説します。
運用目的とターゲット(ペルソナ)を明確にする
Instagram運用を成功させるうえで最も重要なのが、「何のために運用するのか」「誰に届けたいのか」を明確にすることです。ここが曖昧なまま運用を始めると、投稿内容がブレてしまい、結果としてフォロワーやリーチが増えにくくなります。
まず、運用目的を明確にしましょう。企業がInstagramを運用する目的は、大きく以下のようなパターンに分けられます。
- ブランドや企業の認知度を高めたい
- 商品やサービスの販売につなげたい
- 採用活動に活用したい
- 既存顧客との関係性を深めたい
目的によって、発信すべき内容や投稿のトーンは大きく変わります。たとえば認知拡大が目的なら幅広い層に刺さるコンテンツを、販売促進が目的なら商品の魅力を伝えるコンテンツを中心に設計する必要があります。
次に、ターゲット(ペルソナ)を具体的に設定しましょう。「20代〜30代の女性」のような曖昧な設定ではなく、一人の人物像をイメージできるレベルまで具体化することがポイントです。
ペルソナ設定で決めるべき項目は以下のとおりです。
- 年齢・性別・居住地
- 職業・年収・ライフスタイル
- 趣味・興味関心
- 抱えている悩みや課題
- 情報収集の手段・よく見るSNS
ペルソナが明確になると、「この人が喜ぶ投稿は何か」「この人が反応するキャッチコピーは何か」が見えてきます。すべての投稿をペルソナに向けて発信する意識を持つことで、アカウント全体に一貫性が生まれます。
投稿の「世界観」を統一してブランディングする
Instagramは視覚的なプラットフォームです。ユーザーがアカウントをフォローするかどうかは、プロフィール画面を見た数秒で決まるため、投稿の世界観を統一することを心がけましょう。
世界観が統一されていると、ユーザーは「このアカウントは〇〇な雰囲気」とすぐに認識できます。逆に、投稿ごとにバラバラな印象を与えてしまうと、何を発信しているアカウントなのかわからず、フォローにつながりにくくなります。
世界観を統一するためのポイントは以下のとおりです。
- 使用する色味を3〜4色程度に絞る
- 写真の明るさやフィルターを揃える
- 文字入れ投稿のフォントやデザインを統一する
- 投稿のレイアウト(配置パターン)を決めておく
プロフィール画面・投稿の世界観の整え方は以下の記事で解説しています。
リール・ストーリーズを活用して露出を増やす
Instagramにはフィード投稿以外にもリール(短尺動画)やストーリーズ(24時間で消える投稿)といった機能があります。これらを効果的に活用することで、フォロワー以外のユーザーにもリーチしやすくなります。
特にリールは、Instagramが現在最も力を入れている機能です。アルゴリズム上、フォロワー外のユーザーにも表示されやすい仕組みになっているため、新規フォロワーの獲得に非常に効果的です。
リール活用のポイントは以下のとおりです。
- 冒頭の3秒で興味を引く内容にする
- 30~60秒程度の短くテンポの良い動画が好まれる
- トレンドの音源を使用すると露出が増えやすい
- 字幕を入れて音声なしでも内容が伝わるようにする
一方、ストーリーズは主にフォロワーとのコミュニケーションに適しています。24時間で消えるため、フィード投稿ほど作り込む必要がなく、日常的な情報発信やリアルタイムの告知に向いています。
ストーリーズの活用方法については以下の記事で解説しています。
フィード・リール・ストーリーズをバランスよく使い分けることで、さまざまなユーザー層にアプローチできます。まずは週に1〜2本のリール投稿と、週に3~4本のストーリーズ投稿を目標にしてみましょう。
インサイトを分析し、PDCAを回す

Instagramで継続的に成果を出すためには、投稿して終わりではなく、データを分析して改善を繰り返すことが重要です。企業アカウントで利用できるインサイト機能を活用し、PDCAサイクルを回しましょう。
※PDCAとは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)のサイクルを繰り返すことで、継続的に成果を向上させるフレームワークです。
インサイトを分析する際は、Instagramのアルゴリズムが重視する指標を理解しておくことが重要です。Instagramの公式発表によると、投稿の評価において最も重視される指標は「滞在時間」とされています。ユーザーがその投稿をどれだけ長く見ていたかが、アルゴリズムによる露出拡大に大きく影響します。
インサイトで特に注目すべき指標をまとめると以下のとおりです。
- 平均滞在時間:リール動画でのみ確認可能(最重要指標)
- いいね数:フォロワーへの拡散において重要な指標
- シェア数:フォロワー外への拡散において重要な指標
- 保存数:ユーザーにとって価値のある情報かどうかの指標
- リーチ数:投稿がどれだけ拡散されたかを示す指標
- プロフィールアクセス数:フォロワー増加において重要な指標
データを見ながら少しずつ改善を重ねることで、徐々にアカウントは成長していきます。週に1回はインサイトを確認する習慣をつけましょう。
▼インサイトの利用方法・分析方法は以下の記事で詳しく解説しています。
【業界別】Instagram企業アカウントの成功事例3選
ここまで、Instagram企業アカウントの作り方から運用のコツまでを解説してきました。
最後に、異なる業界からInstagram運用の3つの成功事例を厳選してご紹介します。
飲食業界の事例|伊良コーラ(いよしコーラ)

Instagramアカウント:@iyoshicola
伊良コーラは、東京・下落合発のクラフトコーラ専門店です。「世界初のクラフトコーラ専門メーカー」として、100年以上前のオリジナルコーラレシピをもとに、スパイスや柑橘類を使った手作りコーラを製造・販売しています。
伊良コーラの成功ポイントは、「唯一無二の世界観」を徹底的に作り込んでいる点です。投稿に使用する写真は、レトロで実験的な雰囲気で統一されており、一目見ただけで「伊良コーラの投稿だ」とわかるビジュアルになっています。

また、創業者である「コーラ小林」氏が自ら情報発信を行っている点も特徴的です。商品開発への想いや製造過程を発信することで、単なる飲料ブランドではなく「ストーリーに共感できるブランド」としてファンを獲得しています。
中小企業でも、大手にはない「こだわり」や「想い」を発信することで、熱量の高いファンを獲得できる好例といえるでしょう。
小売・EC業界の事例|マーナ

Instagramアカウント:@marna_inc
マーナは、1872年創業の老舗生活雑貨メーカーです。キッチン用品やバス用品、掃除用品など、日常生活を便利にするアイデア商品を多数展開しています。
マーナの成功ポイントは、「商品の使い方」に特化した実用的なコンテンツを発信している点です。単なる商品紹介ではなく、「こんな悩みを解決できる」「この場面で便利」といった具体的な活用シーンを提案しています。

特にリール動画では、商品の使い方を短くわかりやすく紹介しており、「自分にも使えそう」「試してみたい」と思わせる構成になっています。
ユーザー視点で便利な情報を提供し、「いいね」だけでなく「保存」を意識したコンテンツ制作を行うことで、購買につながる導線が設計されているといえるでしょう。
住宅・建築業界の事例|善匠(ぜんしょう)

Instagramアカウント:@iiietsukuru_zenshoo
善匠は、愛知県名古屋市に本社を置く工務店です。大工出身の代表が立ち上げた「現場にこだわる家づくり」を強みとし、土地探しから設計・施工までをワンストップで手がけています。
善匠の成功ポイントは、施工事例を「カタログ」のようにわかりやすく整理し、ユーザーが理想の家をイメージしやすい投稿設計を行っている点です。リール動画ではルームツアー形式で完成した家の内部を紹介し、「こんな家に住みたい」という憧れを喚起しています。

特に注目すべきは、投稿のテイストを「ナチュラル」「カフェ風」「シンプルモダン」など、ターゲット層の好みに合わせて絞り込んでいる点です。すべての人に向けて発信するのではなく、特定の層に深く刺さるコンテンツを継続することで、熱心なファンを獲得しています。
BtoCの高額商材でも、Instagramで「理想の暮らし」をイメージさせることで、問い合わせや来場予約につなげられることを示す好事例です。
Instagram企業アカウントに関するよくある質問(FAQ)
Instagram企業アカウントの開設や運用にあたって、多くの方が疑問に感じるポイントがあります。ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q. 企業アカウント(ビジネスアカウント)の開設・利用は無料ですか?
A. はい、完全に無料です。
Instagram企業アカウント(ビジネスアカウント)の開設や利用に費用は一切かかりません。個人アカウントからビジネスアカウントへの切り替えも無料で行えます。
インサイト機能やプロフィールへの連絡先表示、アクションボタンの設置など、ビジネス向けの機能もすべて無料で利用可能です。
費用が発生するのは、Instagram広告を出稿する場合のみです。広告は任意で利用するものなので、広告を使わなければ完全に無料で運用できます。
Q. 個人アカウントから企業アカウントに切り替えるとデータは消えますか?
A. いいえ、データは消えません。
個人アカウントからビジネスアカウントに切り替えても、これまでの投稿、フォロワー、フォロー中のアカウント、いいね、コメントなどはすべてそのまま引き継がれます。
切り替え作業によってデータが失われることはないため、安心して切り替えを行ってください。既存のアカウントを活かしてビジネス運用を始めることも可能です。
ビジネスアカウントから個人アカウントに戻すことも簡単にできます。ただし、個人アカウントに戻すとインサイトデータ(分析データ)は閲覧できなくなるため、必要なデータは事前に記録しておきましょう。
Q. 企業アカウントを非公開にすることはできますか?
A. いいえ、できません。
ビジネスアカウント(およびクリエイターアカウント)は、非公開設定にすることができません。すべての投稿が一般に公開される仕様となっています。
もしアカウントを非公開にしたい場合は、個人アカウントに切り替える必要があります。ただし、個人アカウントに戻すとビジネス向けの機能は利用できなくなります。
運用準備中などで一時的に投稿を見せたくない場合は、投稿をアーカイブに移動させ、フィードから非表示にするのがおすすめです。
Q. 1つのスマホで複数の企業アカウントを管理できますか?
A. はい、複数管理できます。
Instagramでは、1つのアプリ内で最大10個のアカウントを登録し、切り替えながら使用することができます。複数のブランドや店舗を運営している場合でも、1台のスマートフォンで管理が可能です。
アカウントの追加方法は以下のとおりです。
- プロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップ
- 「設定とアクティビティ」をタップ
- 下部の「アカウントを追加」をタップ
- 「新しいアカウントを作成」または「既存のアカウントにログイン」を選択
アカウントの切り替えは、プロフィール画面上部のアカウント名をタップすることで簡単に行えます。
複数アカウントを運用する場合は、誤投稿を防ぐために投稿前のアカウント確認を徹底しましょう。運用マニュアルに「投稿前にアカウント名を確認する」というチェック項目を入れておくと安心です。
Q. Facebook(Metaビジネスマネージャ)との連携は必須ですか?
A. いいえ、必須ではありません。
Instagram企業アカウントは、Facebookページやビジネスマネージャと連携しなくても問題なく運用できます。連携はあくまでオプションです。
ただし、連携することで以下のようなメリットがあります。
- Meta Business Suite(旧Facebookビジネスマネージャ)からInstagramとFacebookを一元管理できる
- 複数デバイスで予約投稿機能が利用できる
- Instagram広告の詳細な設定や分析がしやすくなる
- 複数の担当者にアカウントの管理権限を付与できる
特に、将来的にInstagram広告の出稿を検討している場合や、複数人でアカウントを管理したい場合は、連携しておくと便利です。
InstagramとFacebookの連携については、以下の記事で解説しています。(リンク貼る)
Instagram企業アカウントを開設して広報活動を強化しよう
本記事では、Instagram企業アカウント(ビジネスアカウント)の作り方から、初期設定、運用の注意点、成果を出すためのコツ、そして成功事例までを詳しく解説してきました。
Instagramは、コストをかけずに始められ、ターゲット層と直接つながれる強力な広報ツールです。中小企業だからこそ発信できる「人の顔が見える情報」や「こだわりのストーリー」は、大手企業にはない強みになります。
まずは本記事を参考にアカウントを開設し、最初の一歩を踏み出してみてください。継続的に運用を続けることで、認知拡大、ファン獲得、そして売上向上へとつながっていきます。
Instagram運用は、投稿を増やすだけでは成果につながりにくく、「デザイン」と「問い合わせまでの導線」で差が出ます。フリースタイルエンターテイメントは、Webサイト制作やチラシ・カタログなど多様な制作実績で培ったデザイン設計力を活かし、【問い合わせにつながる形へ改善・運用まで一貫してご支援】します。「本格的に始めたい・強化したい」「いまの運用を改善したい」「クリエイティブの方向性から相談したい」など、まずはお気軽にご相談ください。