Instagramをビジネスや個人のブランディングで本格的に活用しようと考えたとき、避けては通れないのが「プロアカウントへの切り替え」です。

この記事では、Instagramのプロアカウント切り替え方法やメリット、デメリットなどを詳しく解説しています。

株式会社フリースタイルエンターテイメントでは、Instagramの運用からサポートまで幅広いご支援が可能です。企業の広報・マーケティング担当の方で「2025年のアルゴリズム変更に対応したい」「リーチ回復の具体的な施策を知りたい」「プロの視点でアドバイスが欲しい」と感じている方はぜひお問い合わせください。

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インスタグラムのプロアカウントとは?

Instagramのプロアカウントとは、ビジネスやクリエイター活動を支援するために設計された、高度な機能を持つアカウントモードです。

個人アカウントが主にプライベートな交流を目的とするのに対し、プロアカウントはデータに基づいた戦略的なアカウント運用を可能にするというのが特徴です。

インスタグラムプロアカウントの料金

Instagramのプロアカウントは完全に無料で利用できます。

個人アカウントからプロアカウントへ移行することは、費用の点でも手続きの点でもハードルがないので、安心して切り替えられます。

インスタグラムプロアカウントの種類

プロアカウントには、利用目的別に最適化された2つの種類が存在します。

  • ビジネスアカウント
  • クリエイターアカウント

「ビジネスアカウント」は企業、小売店、飲食店、サービス提供者など、商品販売や来店促進を主な目的とする場合に適しています。

一方で「クリエイターアカウント」はインフルエンサー、アーティスト、著名人、コンテンツ制作者など、個人のブランディングやファンとの交流を重視する場合に適しています。

2つのアカウントタイプの違いを比較表で解説

両者の主な違いを一覧で比較してみましょう。どちらにするか迷った場合は、使用できる機能をベースに考えるのもひとつです。

機能

ビジネスアカウント

クリエイターアカウント

推奨ユーザー

小売店、ブランド、企業・組織

公人・著名人、アーティスト、インフルエンサー

連絡先オプション

電話、メール、住所

電話、メール(住所登録は不可)

アクションボタン

「予約する」「注文する」「リードフォームを追加」など多彩

限定的(「予約する」など一部のみ)

音楽ライブラリ

商用利用の制限がある

利用できる楽曲が豊富

【5分で完了】プロアカウントへの切り替え手順を画像付きで解説

操作は非常に簡単で、数分で完了します。

  1. プロフィール画面右上のメニュー(≡)から「アカウントの種類とツール」をタップ
  2. 「プロアカウントに切り替える」をタップ
  3. 機能紹介の画面を「次へ」で進む
  4. アカウントの特性に最も合う「カテゴリ」を選択
  5. 「ビジネス」か「クリエイター」かを選択 ※迷った場合は、実店舗があるなら「ビジネス」、個人の発信なら「クリエイター」がおすすめです。
  6. 連絡先情報を確認・入力(後から編集・非公開も可能)
  7. Facebookページと連携するかを選択(任意ですが連携を推奨)
  8. 設定完了

最後に「プロアカウントを設定する」という画面が表示されたら設定完了です。右上の「×」をタップするとプロフィール画面に戻るので、プロアカウントのみ使えるツール「プロフェッショナルダッシュボード」が追加されていることを確認してください。

プロアカウントに切り替える7つのメリット

プロアカウントに切り替えることで、ビジネスを加速させる以下の7つの強力な機能が無料で利用できるようになります。

インサイト機能で詳細なデータ分析ができる

これがプロアカウント最大のメリットです。投稿ごとのリーチ数や保存数、フォロワーの年齢・性別・居住地、最もアクティブな時間帯などを詳細に分析できます。感覚頼りの運用から脱却し、データに基づいた改善が可能になります。

インサイト分析の基本|見るべき3つの指標

まずは「プロフェッショナルダッシュボード」からインサイトを開き、以下の3つの指標をクリックして数値を確認しましょう。

  • 閲覧数
  • インタラクション
  • 新規フォロワー

「閲覧数」は、指定した期間に投稿が何回見られたかを示す指標です。どれだけ影響力のある投稿を発信できたか、認知度の広がりを確認できます。

「インタラクション」は、指定した期間に投稿についたエンゲージメント数を測る指標です。エンゲージメント数とは、投稿についたいいね、コメント、シェア、保存の総数で、つまりどれだけユーザーがアクションを起こしてくれているかを確認できます。

「新規フォロワー」は、指定期間でのフォロワー増減を把握できるほか、フォロワーの性別、年齢層、地域、そして最もアクティブな時間帯を確認できます。これに従いフォロワーが最もアクティブな時間に投稿することで、投稿が見られやすくなります。 

問い合わせボタンを設置できる

プロフィールに「電話番号」「メールアドレス」「住所」といった問い合わせボタンを設置できます。ユーザーがワンタップであなたに連絡したり、店舗へのナビを開始したりできるため、問い合わせや来店へのハードルを劇的に下げます。

Instagram広告が出稿できる

有料ですが、ターゲットを細かく設定して広告を配信できます。フォロワー以外の潜在顧客にも効率的にアプローチでき、少額からでも認知度を飛躍的に高めることが可能です。

アカウント運用において広告出稿は必須ではありませんが、広告を配信することで短期間にアカウントを成長させることができます。キャンペーンと組み合わせたり、イベントの告知を行うのも有効です。

ショッピング機能(商品タグ付け)が利用できる

引用:https://www.instagram.com/gotojurandosel/

Instagramのショッピング機能が利用可能になるという点も、BtoCのビジネスをするなら便利な機能です。

ECサイトと連携し、投稿内の商品に「商品タグ」を付けられます。ユーザーが投稿からシームレスに商品詳細ページへ移動し、そのまま購入できる設計にすることで、Instagramが「売れる」場所に変わります。

カテゴリラベルで専門性を示せる

プロフィール名の下に「飲食店」「アーティスト」といった事業内容を示すラベルを表示できます。訪問者が一瞬でアカウントの性質を理解でき、信頼性と専門性を高める効果があります。

これは非表示にすることも可能なので、必要に応じて使い分けるとよいでしょう。

DMの管理が効率化できる

受信箱を「メイン」と「一般」にフォルダ分けしたり、よくある質問への回答を「保存済み返信」としてテンプレート化したりできます。大量の問い合わせにも効率的に対応でき、顧客満足度向上に繋がります。

予約投稿などが可能になる(Meta Business Suiteの活用)

InstagramをFacebookページに連携させると、「Meta Business Suite」という統合管理ツールが利用可能になります。PCからの予約投稿や、複数人でのアカウント管理が実現し、運用業務を大幅に効率化できます。

メタビジネススイートで利用できる主な機能

  • PCからの予約投稿
  • 投稿カレンダー(スケジューリング)
  • 詳細なインサイトデータ確認
  • DM・コメント等の受信箱
  • 一括での広告管理

認証バッジがリクエストできるようになる

Instagramには、企業や著名人などのアカウントが本物(公式)であるということを示す「認証バッジ」があります。プロアカウントであれば認証バッジの取得を無料でリクエストすることができます。

ブランドや企業がアカウントを運営する際に認証バッジがついていると、アカウントの信頼性を証明できるためフォローしてもらえる可能性も高まりやすいです。

※現在では、有料サブスクリプションによるMeta認証でも認証バッジリクエストが可能

プロアカウントに切り替える前に知っておきたいデメリット・注意点

多くのメリットがある一方、プロアカウントにはいくつかの制約や注意点が存在します。切り替え前に必ず確認しておきましょう。

アカウントを非公開(鍵垢)にできない

プロアカウントは、広く情報を発信することが前提のため、誰でも閲覧できる「公開アカウント」である必要があります。

この仕様により、切り替え時に「承認待ち」のフォローリクエストはすべて自動的に承認されてしまうので個人用アカウントから切り替える際は注意が必要です。事前にリクエストを整理しておきましょう。

Facebook個人アカウントへの同時投稿ができない

投稿をFacebookでシェアする際、連携した「Facebookページ」にのみシェア可能となり、個人のFacebookプロフィールには直接シェアできなくなります。

使える音楽(音源)が制限される場合がある

特に「ビジネスアカウント」では、著作権の関係でリールやストーリーズで使える音楽が大幅に制限されます。

商用利用が許可された音源のみが表示されるため、トレンドの楽曲が使えないことが多くあります。トレンドの音楽を使いたい場合は「クリエイターアカウント」を選ぶのが賢明です。

プロアカウントから個人アカウントに戻す方法

プロアカウントから個人アカウントにアカウントタイプを戻す場合は、以下の手順で簡単に戻すことが可能です。

  1. 「設定とプライバシー」から「ビジネスツールと管理」(または「クリエイターツールとコントロール」)をタップ
  2. 「アカウントタイプを切り替え」→「個人用アカウントに切り替える」を選択します。

インスタプロアカウントに関するよくある質問(FAQ)

ここからは、Instagramのアカウントをプロアカウントに変更することに関するよくある質問にお答えします。

Q. 切り替えたらフォロワーにバレる?

プロアカウントでは、問い合わせや電話番号といったアクションボタンをプロフィールに設置できます。アクションボタンが入っていると、視覚的なビジュアルの違いから、他のユーザーから見てプロアカウントであると判断できます。

またビジネスアカウントの場合、プロフィールにカテゴリラベルが設置できます。カテゴリラベルがついていることでプロアカウントだと見分けることができます。ただしカテゴリラベルは非表示にすることも可能です。

Q. 切り替えに費用はかかる?

プロアカウントへの切り替えや維持は完全に無料です。費用が発生するのは、任意で広告を出す場合のみです。

Q.プロアカウントに切り替えられる条件は?

プロアカウントに切り替えるにあたって、フォロワー数などの条件はありません。

アカウントを作ったその時から、いつでも変更が可能です。またクリエイターや企業でなければいけないという制限もないため、だれでもプロアカウントに切り替えて運用することが可能です。

Q. 切り替えできない時の対処法は?

アプリの再起動やアップデート、スマートフォンのキャッシュクリアなどを試してみてください。それでも解決しない場合は、アプリ内から問題を報告しましょう。

Q. 承認待ちのフォローリクエストはどうなる?

プロアカウントに切り替えた瞬間に、すべて自動で承認されます。承認したくないリクエストは、切り替え前に必ず整理しておきましょう。

プロアカウントはビジネス成長のスタートライン

Instagramのプロアカウントへの切り替えは、単なる機能追加ではありません。それは、感覚的な運用から脱却し、データという武器を手に入れて戦略的にビジネスを成長させるための、スタートラインに立つことを意味します。

インサイト機能を活用してPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回し、フォロワーにとって本当に価値のある情報を届け続けること。プロアカウントは、そのための強力な羅針盤であり、エンジンです。

この記事を参考に、ぜひプロアカウントへの一歩を踏み出し、あなたのビジネスを新たなステージへと進めてください。

株式会社フリースタイルエンターテイメントでは、Instagramの運用からサポートまで幅広いご支援が可能です。企業の広報・マーケティング担当の方で「2025年のアルゴリズム変更に対応したい」「リーチ回復の具体的な施策を知りたい」「プロの視点でアドバイスが欲しい」と感じている方はぜひお問い合わせください。

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