現在は多くの企業が採用難に直面しており、「採用氷河期」と表現されるほど。求職者からのエントリーを増やすためには、SNSや合同説明会などを通して企業の魅力を求職者に伝えることが重要で、その中で最も重要な役割を果たすのが採用サイトです。

本記事では、就職者からのエントリー数を増やすための、採用サイトの改善ポイントについて詳しく解説します。採用サイトの課題の見つけ方や、改善する際の注意点も解説するので、最後までご覧ください。

株式会社フリースタイルエンターテイメントでは、「50人の会社に5,000人のエントリーが集まる」自社の採用活動や、300社以上の採用支援実績で蓄積した豊富なノウハウを活かし、貴社の採用活動を支援します。採用サイトの改善やリニューアルだけでなく、パンフレットや動画制作、ブランディングなど、採用プロモーションを一貫してサポートすることが可能なので、採用に関するお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。

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採用サイトの重要性

求職者が応募する企業を探す際の情報源は、企業の採用サイトだけでなく、就職情報サイトや説明会、口コミサイト、SNS、採用パンフレットなど多種多様です。しかし、志望企業をより深く知るために、多くの求職者は採用サイトを閲覧するため、採用サイトで魅力的に感じてもらえなければエントリーを増やすことは難しいでしょう。

株式会社キャリタスが行った「2025年卒採用ホームページに関する調査」によると、67.9%の学生が、採用サイトの閲覧度合いにおいて「かなり目を通した」と回答しています。「目を通した」と回答した割合は28.3%で、「かなり目を通した」と回答した学生と合わせると、96.2%の学生が企業の採用サイトをしっかり閲覧していることがわかりました。

また、採用サイトのデザインや情報が古いことによる志望度への影響度に関する質問では、87.8%の学生が「志望度が下がる」と回答しました。

このような調査結果から、企業の採用サイトは求職者にとってエントリーに進むかどうかを判断するための重要な情報源であることがわかります。

採用サイトの課題の見つけ方

採用サイトを改善する際は、的確に課題を特定することが重要です。的確に課題を洗い出すためには、客観的な意見やデータを用いる必要があるので、以下の方法で課題を見つけましょう。

  • アクセスデータを解析する
  • 応募者や入職者にアンケートを取る
  • 競合他社の採用サイトを分析する

アクセスデータを解析する

明確な根拠に基づいて課題を洗い出すためには、アクセスデータを解析する必要があります。アクセスデータを解析することで、採用サイトを訪問したユーザーの動きや属性が可視化され、改善すべき点が見えてくるでしょう。

  • どこからアクセスしてきたのか
  • どのページが最初に見られているのか
  • どのページが頻繁に見られているのか
  • どのページから離脱されているのか
  • どのようなコンテンツが読まれているのか

上記のような情報を得ることで、徐々に課題が見えてくるようになります。ただ事実を集めるだけでなく、集めたデータをもとに仮説を立て、課題の本質を捉えることが重要です。

ただし、アクセス解析ツールを使いこなしたり、データを正しく読み取ったりするためには、高度な専門知識が求められます。適切にアクセス解析ができるか不安という方は、プロに相談してみましょう。

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応募者や入職者にアンケートを取る

実際に採用サイトを閲覧してエントリーしてきた応募者や入職者に率直な意見を聞くことで、改善すべき課題が見えてくることもあります。応募者や入職者が「使いにくい」「わかりにくい」と感じたことは、今後の求職者も同じように感じる可能性が大きいです。

アンケートを取る際は、以下のような設問を盛り込むことで、多角的な視点から有益な意見を集めることができるでしょう。

  • 採用サイトの情報と入職後のギャップ
  • 他社の採用サイトと比較したときに感じた強み・弱み
  • 不足していると感じた情報
  • 魅力的に感じたコンテンツ
  • エントリーを決めたポイント
  • 率直に感じる採用サイトの改善点

改善点を見つけることが目的ですが、ネガティブな意見を集めるだけではなく、強みや魅力的なポイントを見つけることも重要です。

競合他社の採用サイトを分析する

採用サイトの課題を見つけるためには、競合他社の採用サイトを分析することが非常に有効です。競合がどのようなコンテンツやデザインで求職者にアプローチしているかを知ることで、自社の採用サイトとの違いや不足点を客観的に把握できます。

特に、業界内で人気のある企業や応募が多い企業の採用ページは、求職者に響く要素やコンテンツの工夫が詰まっており、参考にする価値があります。競合他社の分析をすることで、自社の魅力をどのように伝えるかを再構築する視点が得られるでしょう。

採用サイトを改善する際のポイント

採用サイトを改善する際は、以下の重要なポイントを押さえておきましょう。

  • ターゲット設定を見直す
  • 求職者目線で構成を再構築する
  • 使いやすいデザインと導線設計を意識する
  • 正直で信頼できる情報を掲載する
  • 情報の解像度を上げる
  • SEO対策を実施する

ターゲット設定を見直す

採用サイトを改善する際には、まず「誰に向けて情報を発信するのか」というターゲット設定の見直しが重要です。自社が本当に採用したい人物像を明確にし、そのターゲットが共感しやすい言葉選びやコンテンツ構成に見直すことで、応募の質やマッチ度が高まりやすくなります。

ターゲット設定を見直す際は、まず自社で活躍している社員の共通点を分析し、理想的な人物像を具体化することが重要なポイントです。価値観や志向まで深掘りすることで、より的確なターゲット像が描けます。

求職者目線で構成を再構築する

採用サイトを改善する際には、「求職者目線」で構成を見直すことが非常に重要です。企業側が伝えたい情報だけでなく、求職者が「知りたい」「不安に思っている」ことに応える構成になっているかを確認しましょう。

たとえば、職場の雰囲気や人間関係、1日の仕事の流れなど、応募前に確認したいポイントを分かりやすく配置することが大切です。また、情報が深すぎたり難解だったりすると離脱の原因になるため、読みやすい文章量やわかりやすい表現を意識する必要があります。

使いやすいデザインと導線設計を意識する

求職者にとって使いやすいデザインや導線設計にすることが、採用サイトからの離脱を防いだり、応募数を増やしたりすることに繋がります。たとえば、「仕事内容」「社員の声」「福利厚生」「募集要項」など、求職者が特に気にする情報はトップページやナビゲーションから簡単にアクセスできるように配置しましょう。

また、一般的にはスマートフォンでの閲覧が主流なので、スマートフォンユーザーの使いやすさを意識したデザインにすることが大切です。スマートフォンでもタップしやすいボタン配置や、視認性の高いレイアウトを意識しましょう。

さらに、視覚的に伝わりやすいアイコンや写真、動画を取り入れることで、情報がより直感的に理解されやすくなります。

正直で信頼できる情報を掲載する

エントリー数を増やすためには、企業の良いところをたくさんアピールし、求職者に魅力的な印象を与えたいと考えることが一般的です。しかし、好印象を与えようとするあまり、過度なアピールをしてしまうと、不信感やミスマッチに繋がる可能性が高まります。

そのため、企業の良いところばかりではなく、業務の大変な一面や成長に必要な努力など、一見マイナスに捉えられかねない情報も、正直に掲載することを意識しましょう。

株式会社ベイジが2024年6月に実施した「中途採用における採用サイト利用実態調査(2024年版)」によると、「都合の悪い情報も正直に載せている」採用サイトだと企業への印象が良くなると答えた人が、36.24%と3番目に多い結果となっています。反対に、38.68%の人が「良いことしか書いていない」採用サイトだと、逆に企業に良い印象を抱けないと答えています。

採用サイトで正直で誠実な情報を発信することが、求職者から信頼を獲得し、好印象を持ってもらえることに繋がるということを理解しておきましょう。

情報の解像度を上げる

採用サイトでよく閲覧されるコンテンツとして、「福利厚生」「職場環境」などが挙げられます。これらのコンテンツは、求職者にとってその企業の取り組みや働き方を知るうえで重要な情報です。

これらのコンテンツでは、事実を説明するだけではなく、なぜその制度や取り組みを実施しているのか、どのような狙いがあるのかなど、解像度の高い情報を掲載することが重要です。解像度の高い情報を掲載することで、従業員を大切にする想いや企業の価値観を求職者に伝えることができます。

情報の解像度が高まると、求職者の共感や納得感を得やすくなり、結果的に応募意欲の向上やミスマッチの防止などに繋がります。

SEO対策を実施する

採用サイトを改善する際は、SEO対策を実施することも重要なポイントです。SEO対策を実施して上位表示されるようになることで、より多くの求職者に認知されやすくなる可能性が高まります。

特に「業種名+求人」「職種名+勤務地」のような語句で検索する求職者が多いため、対策キーワードを意識したタイトルや見出し、メタディスクリプションを設定することが有効です。また、「社員インタビュー」や「1日の流れ」など、コンテンツを増やすこともSEOに良い影響を与えます。

さらに、スマホ対応や表示速度の改善も検索順位に影響するため、技術面での最適化も忘れずに行いましょう。SEOを意識した設計にすることで、より多くの求職者にリーチすることが可能になり、エントリー数の増加にも繋がる可能性があります。

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採用サイトを改善する際の注意点

採用サイトを改善することで、よりパフォーマンスが悪化してしまうという事態に陥らないためにも、以下の点に注意しましょう。

  • 過度な演出やアニメーションは避ける
  • メッセージやテキストは具体的でわかりやすいものにする
  • 鮮明で臨場感のある写真や動画を用いる
  • その他の採用活動と統一感を持たせる

過度な演出やアニメーションは避ける

求職者へインパクトを与えようとするあまり、採用サイトで過度な演出やアニメーションを用いるケースが見られます。しかし、演出やアニメーションが過剰になると、ページの表示速度が遅くなったり、求職者が目的の情報に辿り着きにくくなったりして、利便性が低下するリスクがあります。

採用サイトで企業の世界観を伝えることは重要ですが、派手な演出やアニメーションを用いなくても、コンテンツでしっかり伝えることができればエントリーを獲得することは可能です。演出やアニメーションに時間やお金をかけるよりも、求職者目線で魅力的なコンテンツを作り込んだ方が、費用対効果は高いといえるでしょう。

メッセージやテキストは具体的でわかりやすいものにする

採用サイトを改善する際、キャッチコピーや各コンテンツの見出し、ボタンの文言などは具体的で誰もがわかりやすいものにするように意識しましょう。誰もが知っている大手企業では、企業ブランディングのために抽象的・情緒的なメッセージにしている採用サイトがよく見られます。

しかし、それを多くの企業が参考にしたとしても、企業の実態が伝わりにくく、あまり成果に繋がらない可能性があります。そうならないためにも、具体的でストレートなメッセージにして、求職者が求める情報をわかりやすく伝えることが重要です。

鮮明で臨場感のある写真や動画を用いる

写真や動画などの視覚的な情報は、テキスト以上に強く印象に残り、社内の雰囲気や社員の表情、職場環境を直感的に伝える力があります。特に、実際の業務風景や社員同士のやり取り、オフィス内の様子など、リアルな一瞬を切り取った素材は「自分が働く姿」をイメージさせる効果が高いです。

  • 画質が悪い
  • フリー素材を使っている
  • 臨場感(リアリティ)がない

上記のような写真は、かえって逆効果になることもあるため注意が必要です。撮影時は自然な笑顔や日常の仕事風景を重視し、求職者が共感しやすいリアルさを意識しましょう。

写真や動画を通して伝える「空気感」こそが、企業の魅力を伝える上で非常に重要な要素となります。写真や動画の撮影はプロに依頼して、質の高い素材を用いるようにしましょう。

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その他の採用活動と統一感を持たせる

採用サイトを改善する際には、求人媒体、説明会、パンフレット、SNSなど、その他の採用活動との「統一感」を持たせることが大切です。デザインのテイストや伝えるメッセージ、社員紹介の内容などがバラバラだと、求職者にとって一貫性がなく、企業の信頼性や印象に悪影響を与える可能性があります。

特に、採用サイトで魅力的に感じた情報が説明会や面接で食い違っていると、求職者は違和感や不信感を抱いてしまいます。視覚的な統一はもちろん、「どんな人材を求めているのか」「どんな価値観を大切にしているか」といったメッセージも、採用活動全体で統一することが重要です。

採用サイトの改善はプロに依頼しよう

採用サイトを改善する際のポイントや注意点を、詳しく解説しました。今回ご紹介した内容を参考にして、採用サイトを改善し、エントリー数増加に繋げていただければ幸いです。

しかし、採用サイトを改善するためのリソースを確保したり、的確に課題を見つけ出して改善策を考えたりすることが難しい場合も多いでしょう。採用サイトを本格的に改善したい場合、プロに依頼することをおすすめします。

株式会社フリースタイルエンターテイメントは、採用サイト制作や採用活動のトータルサポートを通して、これまで多くの企業様の採用を成功に導いてきた豊富な実績があります。最新の採用トレンドに精通しており、企業の魅力を言語化・可視化する企画力やデザイン力を活かして、貴社の採用活動を全力でサポートします。

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