
近年、企業の採用活動においてSNSが注目されています。
特にInstagramは、企業の雰囲気を視覚的に分かりやすく伝え、求職者(特に若年層)との接点を増やせるツールとして人気です。
しかし、どのようにInstagramを活用すれば良いのか、運用方法に悩む企業も多いでしょう。
本記事では、Instagram採用を成功させるポイントや、他のSNSとの違いを徹底解説。中小企業向けに効果的に運用する方法もご紹介します。
Instagramを活用した採用活動を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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「応募が集まらず、採用に時間とコストがかかっている」
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Instagram採用とは?最新の手法を解説

まずは、Instagram採用の概要や、注目される背景、Instagramと他のSNSの違いをご説明します。
Instagram採用とは?
Instagram採用とは、その名の通り、企業がInstagramを活用して求職者にアプローチして採用活動を行う手法です。
近年、ソーシャルクルーティング(SNSを利用した採用活動)を導入する企業が増加している中で、特にInstagramはビジュアル訴求の強さや、若年層ユーザーの多さから、採用活動のツールとして積極的に導入されています。
企業はInstagramを通じて、社内の雰囲気や社員の働く姿を写真・動画で発信し、求職者にリアルな情報を提供できます。特に中小企業にとっては、大手のように広告費をかけずに自社の魅力を伝える手段として有効です。
Instagram採用が注目されている背景
Instagram採用が注目される理由には、以下のような2つの背景があります。
従来の採用方法の変化
求人サイトやエージェントを介した採用活動ではなく、Instagram上で企業を知り、興味を持った求職者が自発的に応募する採用フローが生まれています。
特に、日常的にInstagramを利用している新卒や、20〜30代の若手世代を中心にこの流れが一般化しているのが現状です。
求職者が企業の「リアル」を求めている
企業の公式ホームページや求人サイトの情報だけではなく、働く社員の声や、実際の社内の雰囲気を知りたいと考える求職者が増えています。
写真・動画を使った投稿を主とするInstagramは、その「リアル」を伝えるのに最適なツールです。
Instagramとその他のSNSの違い
Instagram以外にもSNSを活用した採用手法が存在します。それぞれのプラットフォームの特徴を理解し、Instagramと合わせて活用することで効果を最大化することも可能です。
SNS | 国内ユーザー数 | 特徴 | 向いている業界 | 利用者属性 |
---|---|---|---|---|
約6,600万人以上 | 視覚的な訴求力が高く、エンゲージメントが高い | アパレル、不動産、食品、インフラ | 10代~30代の若年層、女性比率が高い | |
X(旧Twitter) | 約6,700万人以上 | リアルタイム性が高く、拡散力が強い | IT、エンタメ、ニュースメディア | 20代~40代、情報収集目的の利用者が多い |
TikTok | 約3,300万人以上 | 短尺動画によるインパクトのある発信、拡散力が高い | エンタメ、美容、食品、レジャー | 10代~20代の若年層、エンタメ性の高いコンテンツが人気 |
約2,600万人以上 | BtoB向け、企業の公式情報の発信に適している | コンサル、教育、金融、製造業 | 30代以上の社会人、ビジネス利用が中心 | |
YouTube | 約7,120万人以上 | 動画共有プラットフォームとして、多様なコンテンツが視聴可能 | エンタメ、教育、マーケティング | 10代~50代の幅広い層 |
LINE | 約9,700万人以上 | メッセージングアプリとして高い普及率を持ち、幅広い年齢が利用 | 小売、サービス、金融、行政 | 10代~60代以上の幅広い層 |
Instagram採用のメリット

Instagram採用のメリットを5つご紹介します。Instagramによって自社の採用課題を解決できるのかチェックしてみてください。
- 企業の魅力を視覚的に伝えられる
- 若年層への訴求が可能
- 採用のミスマッチを防ぐ
- 採用コスト削減に繋がる
- 転職潜在層にアプローチできる
企業の魅力を視覚的に伝えられる
Instagramの最大の特徴は、文字ではなく視覚的に情報を伝えられる点です。
企業のオフィスの様子、社内イベント、社員インタビューなどを画像や動画で発信することで、「この会社で働くイメージ」を求職者が持ちやすくなります。
若年層への訴求が可能
Instagramのユーザー層は、10代後半〜30代前半が中心であり、10代〜30代の利用率は平均約70%。そのため、新卒採用や若手社員の採用においては、ターゲットとする若年層の求職者に情報を届けやすくなります。
採用のミスマッチを防ぐ
企業の価値観や実際に働く環境など、リアルな情報を伝えやすいため、「入社後に想像と違った」というミスマッチが起こりにくいです。求職者が事前に企業の文化や雰囲気を理解した上で応募するため、離職率の低下に繋げられます。
採用コスト削減に繋がる
Instagramは基本的に無料で運用できるため、低コストで採用活動を継続できます。求人広告を出す場合、多額の費用がかかるため長期的な実施が難しいことがありますが、Instagramであれば採用コストを抑えながら多くの求職者にアプローチできます。
転職潜在層にアプローチできる
Instagramを利用することで、現時点では転職を積極的に考えていない「転職潜在層」にもアプローチできます。日常的に情報を発信してユーザーと接触し、企業のファンを増やすことで、将来的な応募に繋がる可能性が高まります。
Instagram採用のデメリット

Instagram採用のデメリットを3つご紹介します。デメリットを理解した上で、現在の自社のリソースで運用できるのか検討しましょう。
- 継続的な運用とコンテンツ作成にコストがかかる
- 炎上とブランドイメージ低下の恐れがある
- 効果が出るまでに時間がかかる
継続的な運用とコンテンツ作成にコストがかかる
Instagram採用は、継続的な投稿が必要不可欠です。
理想的な投稿頻度は、投稿が2〜3日に1回、ストーリーズが1日1回とされており、定期的な撮影や編集、コンテンツ考案が求められます。
多くの企業では人事が運用を兼任するため、上記の投稿頻度を維持するのは負担が大きく、現実的に難しい場合が多いです。特に人材が限られる中小企業では、SNS専任の担当者を確保するのが困難であり、負担の大きさが課題となります。
炎上とブランドイメージ低下の恐れがある
SNSは投稿内容が拡散されやすいため、不適切な発言や誤解を招く内容は炎上や企業イメージの低下に繋がるリスクがあります。
1人に投稿を任せるのではなく、社内の複数人でチェックをしたり、SNS運用代行に見解を求めるのがおすすめです。
効果が出るまでに時間がかかる
Instagram採用は、投稿を始めてすぐに応募者が集まるわけではないため、長期的な視点で運用する必要があります。フォロワーを増やし、実際に採用に繋げるためには、ある程度の時間と労力が必要です。
Instagram採用の事例4選
Instagram採用の成功事例を厳選して4社ご紹介します。大企業から中小企業まで会社の規模に関係なくピックアップしました。
- 株式会社アダストリア
- 株式会社ベネフィットジャパン
- ユニリーバ・ジャパン株式会社
- 株式会社山善
株式会社アダストリア

アパレル業界のアダストリアは、ブランドイメージを活かしたInstagram採用を実施。
社員のコーディネートや店舗での働き方を発信し、求職者に「この会社で働くイメージ」を持たせています。また、社員インタビューや社内の雰囲気を伝える投稿を発信し、企業の価値観やカルチャーを理解しやすくする工夫を施しています。
株式会社ベネフィットジャパン

株式会社ベネフィットジャパンは、社内イベントや社員のプライベートの様子を発信し、ユーザーが親近感を抱き、ファン化しやすいアカウントを設計。また、プロフィールに他のSNSや採用HPへのリンクを設置し、求職者が情報にアクセスしやすい導線を構築しています。
ユニリーバ・ジャパン株式会社

ユニリーバ・ジャパンは、「働き方改革」や「ワークライフバランス」に焦点を当てたInstagram採用を展開。フレックスタイム制やリモートワーク制度を紹介し、柔軟な働き方を求めるターゲットにアピールしています。また、社員のキャリアストーリーやインタビュー動画を投稿し、求職者に企業のビジョンや価値観を伝えています。
株式会社山善

株式会社山善は、事業紹介・社員紹介・社員同士のトークセッションという3つのコンテンツを軸に発信しており、投稿の一貫性と視認性の高いデザインが特徴です。
特に、社員同士がラフに話すトークセッションは、山善で働く社員の人柄や会社の雰囲気がリアルに伝わるコンテンツとなっています。
Instagram採用を成功させる5つのポイント

Instagram採用を成功させるために押さえておくべきポイントを5つご紹介します。Instagram初心者でも実践できるので、ぜひ参考にしてください。
- 採用ターゲット層の明確化
- ビジネスアカウントに切り替える
- ユーザーからのDMやコメントに返信する
- リールを活用する
- 運用代行サービスを利用する
採用ターゲット層の明確化
まず、どのような人材を採用したいのかを明確にすることが重要です。ターゲット層が明確でないと投稿の方向性が定まらず、求職者に届くコンテンツを作成することが難しくなります。
- 年齢
- 職種
- 人物像
- スキル・資格
- 経歴
ビジネスアカウントに切り替える
Instagramには企業や法人向けに「ビジネスアカウント」の機能があり、無料で利用できます。
- プロフィールに問い合わせ先(電話・申し込みフォーム)を設定できる
- Instagramの広告配信ができる
- インサイト機能で、投稿の閲覧数やユーザー属性(性別、年齢など)を分析できる
- DMに「よくある質問」や「自動返信機能」を設定できる
など、適切なターゲットに情報を発信をしたり、採用活動を効率化したりして、Instagram採用の効果を最大化することが可能です。
ユーザーからのDMやコメントに返信する
求職者からのコメントやDM、ストーリーズの反応に積極的に返信することで、親密な関係を構築し、企業への関心を高められます。
また、やりとりをしているユーザーのタイムラインに自分のアカウントが上位表示されやすくなるため、投稿を閲覧してもらえる可能性が高まります。
リールを活用する
リール(〜3分の短尺動画)は、通常の画像のみの投稿よりもフォロワー外に拡散されやすい特徴があります。フォロワー数が少ない、認知度が低い企業は積極的にリールを活用することで外部に露出できますよ。
リールはInstagramのアプリ内で簡易的に作成できるので、経験がない方でも編集可能です。
運用代行サービスを利用する
運用の負担軽減や炎上リスク回避のために、SNS運用代行サービスを活用するのも1つの方法です。Instagram運用に関する経験や最新の知識を持ったプロのSNSマーケターが企業の特色に合わせて最適なコンテンツ戦略を立案し、採用活動をサポートしてくれます。
Instagram採用を成功させるために
Instagramを活用した採用は、企業の魅力を視覚的に伝え、求職者との接点を増やす効果的な手法です。特に中小企業にとっては、低コストで求職者にアプローチできる有効な選択肢になります。
しかし、成果を出すには適切かつ継続的な運用が欠かせません。本記事を参考に、自社に適したInstagram戦略を立て、効果的な採用活動を実現しましょう。
株式会社フリースタイルエンターテイメントは、SNS採用はもちろん、貴社に合った採用戦略をトータルでサポートいたします。
従業員50名ながら年間5,000名以上のエントリーを獲得している実績を活かし、採用支援の仕組みづくりから運用まで伴走。最適な採用戦略をご提案いたします。
「応募が集まらず、採用に時間とコストがかかっている」
「SNSを活用したいが、何から始めてよいかわからない」
そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
※この記事は2025年3月時点の情報をもとに作成しています。