「指定したtitleタグとは違うテキストが検索結果のタイトルに表示されてしまう…」
そんな、経験をされたことがあるWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。

今回は、検索結果でのクリック率に影響する「titleタグ書き換え」について、原因やGoogleのアップデート情報、titleタグの通りに検索結果のタイトルを表示させる方法についてお知らせします。

押さえておきたいtitleタグの基礎知識

そもそもtitleタグとは、Webページにタイトルをつけるために記述するHTMLタグの一種のことを指します。

弊社WebサイトをGoogleで検索すると、上図赤枠内のようなタイトルが表示されますが、これは当該ページのHTMLの<head>~ </head>内に、

<title>名古屋のWeb制作会社 フリースタイルエンターテイメント</title>

と記述しているためです。Googleは様々な要素を活用して、検索結果に表示されるタイトルを決定していますが、タイトルタグを適切に活用することで、サイト運用者が表示させたいタイトルを、意図的に検索結果に表示させることができる確率が高まります。
※titleタグ内に記述したテキストが、必ずしも検索結果に表示されるとは限りません。

タイトル生成に関するGoogleのアルゴリズムアップデート

2021年8月にGoogleは、タイトル生成のアルゴリズムをアップデートしたことを発表しました。
これまでのアルゴリズムは、検索キーワードに基づいてタイトルを生成していましたが、アップデート以降は、Googleがページ全体の内容を認識してよりふさわしいタイトルを生成するようになりました。

これはつまり、サイトのタイトルタグだけでなく、ページ内で視覚的に目立つように作られたコンテンツ等を考慮して、タイトルを決定するようになったということです。

もちろん、titleタグのテキストはページのテーマをGoogleに伝える手段の1つのため、titleタグで指定したテキストを軽視するわけではありませんが、このアップデートによって、タイトルタグ通りに検索結果にタイトルが表示される確率は低下したと考えられます。

実際、このアップデートを機に、「サイト運営者の意図していないタイトルに、検索結果が書き換わってしまった」という事案は多くなってしまいました。

このようなユーザーからの声を受けてGoogleは、2021年9月にタイトル表示システムの更る改良を発表しました。このアップデートで、タイトルタグが検索結果に使用される割合が、以前の80%から87%まで上昇したという報告もGoogleから出ており、「意図しないタイトルが表示されてしまう」といった問題は、現状やや落ちつきつつあります。

しかし、依然として「指定したtitleタグとは違うテキストが検索結果のタイトルに表示されてしまう…」という問題を抱えている方も多いのは事実です。

そこで以下では、Googleが公表している、titleタグ設定の際のベストプラクティスについて解説していきます。

Googleが公表するtitleを記述するためのベストプラクティス

  1. サイト上の全てのページにtitleテキストを設定する
  2. 具体的でわかりやすいテキストを記述する
  3. titleタグでキーワードを乱用しない
  4. titleタグの繰り返しや定型文の使用は避ける

①サイト上の全てのページにtitleタグテキストを設定する

全てのページにtitleタグのテキストを設定していないと、Googleは積極的に他の要素からタイトルを生成しようとします。それぞれのページテーマに沿ったtitleを設定するようにしましょう。

② 具体的でわかりやすいテキストを記述する

具体的にページのテーマを反映したタイトルを記述することで、Googleが迷わずタイトルとして認識しやすくなります。タイトルが長文でさまざまな要素が入っていると、Googleは適切なページのテーマを他の要素から引用する可能性があります。

③ titleタグでキーワードを乱用しない

SEO視点でもリスクがあるため、実際に該当するケースは少ないと思いますが、titleタグで設定したテキストに、同じキーワードが多用されている場合、ユーザーの利便性をさげると判断されタイトルが書き換わる可能性があります。

④ titleタグの繰り返しや定型文の使用は避ける

よくある例として、コーポレートサイトの下層ページタイトルを「”下層ページ名” | 会社名」と設定する場合があると思います。この場合「会社名」の部分が全下層ページ共通の定型文になることが多く、場合によっては検索キーワードにふさわしくないと判断されて、タイトルが書き換わる可能性があります。

ただし、一般的には定型文を活用したtitleタグを設定するケースは多く、リスクもそれほど大きくないため修正しなくてよい場合がほとんどです。

titleタグ通りの検索結果にならない場合

検索結果のタイトルが自動で書き換わってしまう原因が分かれば、それを回避することでtitleタグの通りに検索結果にタイトルを表示できる可能性があがりますが、場合によってはふさわしくないtitleを生成してしまう可能性があります。

意図した通りにtitleが表示されないと、何度もtitleタグやページ内容を変更してしまいたくなりますが、むやみに修正を繰り返すと順位下落などのリスクも伴う為、現状は焦らずGoogleのガイドラインに沿ったtitle設定が行えているかを冷静に見極め、対処するようにしてください。

まずは、Googleのガイドライン通りにtitleを見直しても指定したタイトルどおりにならない場合には、コンテンツ自体を見直すなど、ページテーマとタイトルがマッチするように修正を行い様子をみることをおすすめします。