Webコンサルティングを行っているお客様から、「Webサイトの新着情報やブログの記事投稿はどのくらいの頻度で行えばよいですか?」という質問をよく受けます。

Webサイト運営に携わったことがある方であれば誰しも、「適切な記事の投稿頻度は?投稿頻度が高い方がSEOに有利なの?」という疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?

ということで今回は「新着情報やブログの適切な投稿・更新頻度」について解説していきます。

投稿・更新頻度とSEO評価の関係性

結論から言うと、投稿・更新頻度はSEO評価に直接的な影響を与えません。記事を毎日更新したからと言って、それだけでSEO評価の上昇につながるわけではないということです。

大切なのは、「ユーザーにとって有益なコンテンツを提供しているサイト」であるかどうかです。たとえ記事の投稿頻度が高くても、低品質なコンテンツであれば、逆にサイトのSEO評価を下げてしまうことは十分にありえます。

つまり、頻度が高くても低くても、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供できている状態であれば、SEO評価を高い状態に保つことができるということです。

記事の投稿頻度ではなく「品質」にこだわろう

短期間でたくさんのアクセスを集める為に、高頻度で記事を投稿することは確かに非常に有効な施策となります。

しかし、頻繁に記事を投稿・更新するためには、当然限られた時間でたくさんの記事を作成する必要があります。その結果として、「誤字脱字の多い記事をアップしてしまう」、「ユーザーにとって読みにくい記事をアップしてしまう」ということは往々にして発生します。

低品質なコンテンツが増えれば、いくら記事を毎日投稿していたとしても、サイトのSEO評価は上がるどころか下がってしまいます。このような事態を避けるためにも、ブログ記事を作成する際には以下のポイントに注意してみてください。

  • 記事を書き終えたら、1日経ってから再度読み直してみる
  • アップ前に第三者にチェックしてもらう
  • PC・スマートフォンのどちらで読んでも読みやすい記事になっているかチェックする
  • 記事アップ後、再度誤字脱字等がないかチェックする

上記のルールを守った上で記事の投稿を行うことによって、最低限の「読みやすさ」を確保することができます

ユーザーにとって読みやすい記事をアップすることは、SEOを意識したコンテンツ制作において非常に重要です。「品質」にこだわった記事投稿を心がけるようにしましょう。

「更新頻度」に関してもユーザーファーストで考える

記事の「投稿頻度」だけでなく「更新頻度」についても、ユーザーにとって有益であるかどうかを基準に考えるようにしてください。ユーザーにとって有益な更新でなければ、サイトのSEO評価が向上することはありません

例えば、昔投稿した記事の投稿日時を、ページ内容を変えないまま日付だけを変更したり、意味もなく文章の順番を組み替えたりしても、検索順位の改善にはつながりませんし、不自然なサイト更新の繰り返しは、かえってスパムとして認識され、順位低下につながるリスクもあります。

以下、サイト更新に関して、意識していただきたいポイントを3つまとめました。サイト運営者の方は、是非参考にしてみてください。

  • ユーザーは古い情報よりも新しい情報を求める
  • 情報の性質によって適切な更新頻度は異なる
  • 検索順位を監視して更新すべき情報を見極める

ユーザーは古い情報よりも新しい情報を求める

「検索エンジンはサイトの更新頻度そのものを評価対象にしない」と言っても、「古い情報」と「新しい情報」どちらがユーザーにとって好ましいかと言えば、当然「新しい情報」です

記事の更新日が数年前のままになっているサイトでは、ユーザーは信頼感を覚えにくいです。たとえ正しいことしか書いていないサイトでも、「古いサイトの情報は間違っているのではないか」と疑いをもってしまう可能性もあります。

ユーザー目線で見たときに、「サイトの情報が信頼できるのかどうか」を基準に、古い情報がある場合は定期的にサイトを更新することをおすすめします。ただしその場合も、日付を更新するだけでなく、掲載情報も含めて最新の状態にすることが重要です。

情報の性質によって適切な更新頻度は異なる

提供しているコンテンツによって適切な更新頻度は異なります。

ニュース性の高い情報であれば、素早く更新してユーザーに正しい情報を届けることが大切です。反対に、時間が経過しても情報として劣化しない性質のコンテンツであれば、更新頻度についてはあまり気にする必要はあまりありません。

更新が必要なコンテンツなのかどうかについても、「ユーザーがサイト内の情報を信頼しやすい状態になっているか」を基準に考えてみるようにするとよいでしょう。

検索順位を監視して更新すべき情報を見極める

古くなってしまった情報の更新以外にも、サイトの更新を行うべきタイミングがあります。それは、サイトの検索順位が下がってしまった時です。

サイトの順位が下がってしまった場合は、競合サイトと比較して価値ある情報を提供できなくなってしまっている可能性が高いです。

競合サイトに記載されている情報を確認して、自サイトで改善できる箇所がないか確認してみてください。検索順位は、ユーザーにとって有益な情報を提供できているかどうかの基準にもなります。ぜひ、検索順位を参考に、サイトの更新を行ってみてください。

まとめ

Webサイトの記事の投稿頻度や更新頻度について考える際は、「ユーザー・訪問者にとって有益かどうか」を基準に考えることが最も重要です。

低品質なコンテンツ追加や、意味のない日付の更新は、かえってユーザーの利便性を損ねかねません。サイト運営の目的やサイトの性質にもよりますが、どんなWebサイトでも「誰かに見られるため」に運営しているはずなので、ユーザーのことを常に考えた情報更新を行ってみてください。

そうすることで、サイトの集客強化や、サイト運営の成功にもつながります。