SNSを使用したマーケティングが普及する現代では、集客や認知拡大を目的としてX(旧Twitter)を運用する企業が多く存在します。

それだけ競合がいるため、成果を出すことは容易ではありません。運用の目的やターゲット、方針を明確にしていないと、Xの運用は失敗に終わってしまうでしょう。

しかし、そのような中でも成果を上げている企業はいくつもあります。Xの拡散力やユーザーの多さといった特徴を利用し、工夫を凝らすことで運用を成功に導いています。

本記事でご紹介する成功事例を参考に、自社の強みを活かすXの効率的な運用方法を考えてみましょう。

X(旧Twitter)の特徴

まずは、Xを運用していくうえで知っておかなければならない、Xならではの特徴を確認していきます。

  • 情報の拡散力がある
  • リアルタイム性がある
  • 若年層の利用が多い
  • 匿名性がある
  • ユーザーと直接コミュニケーションがとれる

情報の拡散力がある

Xの最大の特徴は、その拡散力です。

アクティブユーザー数が多いだけでなく、自身の情報発信をフォロワー以外のユーザーにも広げることができるリポスト(旧リツイート)機能が備わっているため、拡散力が高くなっています。

そのため、商品やサービスについてポスト(旧ツイート)し、その拡散に成功すれば、コストを大幅にカットしながら広告宣伝を行うことができます。

リアルタイム性がある

Xは拡散力の高さから、発信した情報が瞬時に多くのユーザーに届くため、アクティブユーザーはリアルタイムで情報を収集することが可能です。Xを使うことで、テレビのニュースやインターネットでの検索よりも早く情報を手に入れることができます。

そのため、この瞬間だからこその内容や時流に乗った内容のポストをすることで、ユーザーに情報が届きやすくなるといえるでしょう。

若年層の利用が多い

幅広い層に利用されているXですが、特に若年層の利用が多いです。総務省が発表した「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、10代の67.4%、20代の78.6%が利用していることを示しています。

リアルタイム性を活かした、若い世代に刺さるコンテンツが認知拡大の鍵になるといえるでしょう。

匿名性がある

Xの大きな特徴の1つに匿名性が挙げられます。ポストやアカウント作成の際に本名の登録は必要ありません。

匿名で利用できるためポストも自由で、プライバシーも保護されています。そのため、商品やサービスに対して忌憚のない意見を集めることができます

ユーザーと直接コミュニケーションがとれる

Xでは簡単にユーザーとコミュニケーションをとることが可能です。ポストに対する返信やコメントを参考に、フォロワーのニーズを汲み取ることに役立ちます。

不満が書かれていたとしても、それをもとに商品やサービスの開発に活かせます。

また、ユーザーにとっても企業と直接コミュニケーションをとれるのは嬉しいでしょう。企業側からもいいねやリポストをすることでユーザーに親近感を感じてもらうことができます。

企業のX(旧Twitter)マーケティングの手法

本章ではXを使った4つのマーケティングの手法を解説いたします。

  • 公式アカウント運用
  • 広告運用
  • インフルエンサーマーケティング
  • キャンペーン

公式アカウント運用

公式アカウントとしてXを運用することで、自社製品のユーザーからのコメントや反応をリアルタイムに収集できます。

継続的な情報発信を行い、ポストやユーザーとのコミュニケーションを通して企業のブランディングやプロモーション、ファンの獲得を図ります。

多くのフォロワーを獲得すれば、低コストで宣伝ができるだけでなく、ユーザーからの商品・サービスに対する意見やフィードバックをたくさんもらうことができます。商品・サービスの改善に役立つ情報が増え、売上向上にも繋がるでしょう。

広告運用

Xでは様々なターゲティングができるため、細かくユーザーを狙って広告を配信することが可能です。

広告運用は少額から始められるので、予算や認知の段階に応じて広告の規模を変更していきましょう。

Xの広告は通常のポストと同様、いいねやリポストが可能なので、二次拡散が期待できます。この形の二次拡散には費用はかからないので、コストカットを図りながら認知を拡大させることが可能です。

Xの広告にはたくさん種類があるので、以下の公式サイトを参考にしましょう。
https://business.twitter.com/ja/advertising/formats.html

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングもXを活用したマーケティングの1つです。

それぞれのジャンルに特化したインフルエンサーは、そのジャンルに興味関心の高いフォロワーを多く抱えていることから、年代や性別、ジャンル別でターゲティングができます。

インフルエンサーは商品・サービスの良し悪しを消費者目線で伝えてくれるため、ユーザーにとっても説得力があります。

キャンペーン

Xにおけるキャンペーンの活用とは、アカウントのフォローや該当ポストのリポストなどの条件を満たした人の中から当選者を決めるというものです。

フォローやリポストなどを参加条件とすることで、フォロワー獲得、情報の拡散、UGC※獲得など、目的に応じて得られる成果をコントロールできるのがポイントだといえます。

簡単に参加できる条件にしておくことでユーザーの参加のハードルを下げ、認知拡大を図ることができます。

※UGCとは、User General Contentsの略で、消費者であるユーザーによって作成されたコンテンツのこと。ユーザーによる口コミやレビュー、投稿などが該当。

X(旧Twitter)運用の成功事例

実際にXを活用して成功した企業の事例をご紹介します。どのような部分で工夫を凝らしているのでしょうか。

  • ローソン(BtoC)
  • SHARP シャープ株式会社(BtoC)
  • ユニクロ(BtoC)
  • アイラップ【公式】(BtoC)
  • 【公式】シャウエッセン(BtoC)
  • 株式会社石井マーク(BtoB)
  • LINEヤフー for Business(Yahoo!広告)(BtoB)

ローソン(BtoC)

プロフィールリンク:https://x.com/akiko_lawson

コンビニエンスストアチェーンのローソンでは、キャンペーンを中心としたマーケティングを行っています。

ローソンのアカウント運用のポイントはキャンペーンの頻度です。毎日のように何かしらのキャンペーンが行われており、ユーザーの参加のハードルも非常に低くなっています。

そのため、リポストやハッシュタグを使った条件にすることでポストが拡散され、フォロワー数や店舗への客足も増加していくことでしょう。

同社のキャラクターである「あきこさん」がメッセージを発信する形で運用されています。そのため、ユーザーが親近感を感じやすい仕様になっており、toCの企業のアカウント運営として参考になる部分が多いアカウントといえるでしょう。

SHARP シャープ株式会社(BtoC)

プロフィールリンク:https://x.com/SHARP_JP

大手電機メーカーのシャープ株式会社もXを活用している企業の1つです。

ローソンと同じく、ポストの内容はフランクなものが多く、ユーザー目線でユーモアあふれるポストにより、企業の堅いイメージの払拭を図っています

ポストの頻度が高いだけでなく、最新のニュースに触れることも多いため、そのトレンド性の高さが親近感を生み出しているといえます。

ユーザーだけでなく、企業のポストにも反応するなど、企業間のコミュニケーションも図っており、双方向のコミュニケーションをとるうえで手本のようなアカウント運営です。

ユニクロ(BtoC)

プロフィールリンク:https://x.com/UNIQLO_JP

ユニクロが運営するXでは、新商品の紹介とセールのお知らせがメインとなっています。端的な紹介文とモデルが着こなす画像があることで、誰に向けていて、どのような魅力のある商品なのかがひと目でわかるポストになっています。

季節などのイベントに合わせたハッシュタグを使って、イベントにぴったりな商品についてポストを投稿している点も特徴です。イベントを考慮したハッシュタグはトレンド入りもしやすく、話題性もあり、ユーザーの興味を引きます。

どのような業界の企業でもイベントと商品・サービスを組み合わせることはできるでしょう。ぜひユニクロのポストを参考にしてみてはいかがでしょうか。

アイラップ【公式】(BtoC)

プロフィールリンク:https://x.com/i_wrap_official

アイラップは岩谷マテリアル株式会社が1976年から販売しているポリ袋です。

アイラップのXアカウントは2018年に開設され、開始1ヶ月ほどで1万件にのぼるリポストがきっかけで、一気にフォロワー数を伸ばしました。

当時「#一般人の方が時々誤解しておられること」というトレンドワードがあり、それをポストに盛り込みました。そのポストが以下になります。

アイラップは地域限定で販売されていると思っていたユーザーが全国区商品である事実に驚き、ポストが拡散され、さらなる話題を呼び、お客様からのお問い合わせが殺到しました。

トレンドをポストに盛り込むことの重要性と、販売年数が長くてもバズる可能性があるという2つのことをアイラップの事例から読みとることができます。

【公式】シャウエッセン(BtoC)

プロフィールリンク:https://x.com/schauessen_nh

シャウエッセンは日本ハムのロングセラーブランドです。

Xアカウントを開設したタイミングでいくつかの広告キャンペーンを行い、認知拡大や売上に繋げました。

特に、シャウエッセンチェダー&カマンベールの販売告知とキャンペーンでは、アカウント上での動画配信が200万回を超え、実際の売上も二桁近く変わりました。

芸人の和牛さんをドラマ告知風のポスターに起用し、「シャウエッセンが何かするぞ」という雰囲気を演出して、動画と共に話題化を狙いました。加えて、バズレシピで有名なリュウジさんにPRでオリジナルレシピを作ってもらうことで認知拡大に拍車をかけました。

広告運用とインフルエンサーマーケティングを組み合わせた良い例だといえます。

株式会社石井マーク(BtoB)

プロフィールリンク:https://x.com/ishiimark_sign

大阪で標識と銘板のデザインを行っているのが株式会社石井マークです。石井マークのXアカウントはBtoBの企業には珍しく、4万を超えるフォロワー数を誇っています。

ポストの内容を見てみると、防災や犯罪に関する豆知識が多い中で、たまにユーモアを含んだ画像やキャプションを織り交ぜています。

BtoBの企業ならではの知識や情報は、一般消費者からすると新鮮に感じられます。そこにユーモアを織り交ぜることによってユーザーは楽しく学ぶことができ、「今後役に立つかもしれない」とユーザーのフォローを促進しています。

BtoBの企業でどのようなポストをしたら良いかわからないという方は、自社ならではの知識や知見に目を向けてみると良いでしょう。

LINEヤフー for Business(Yahoo!広告)(BtoB)

プロフィールリンク:https://x.com/yahoo_marketing

LINEヤフー for Business(Yahoo!広告)のXアカウントでは、広告主や広告代理店、マーケター向けに広告事業やマーケティングに関する専門的な情報を発信しています。

LINEヤフー for Business(Yahoo!広告)はターゲットの設定が的確です。自社だけでなく、他社のマーケティングに関する情報も発信しており、ターゲット層のニーズに一貫して応え続けている点が参考になります。

トレンドや業界も意識しつつ、ターゲットの需要に徹底的に応えている良い例だといえるでしょう。

X(旧Twitter)運用を企業が成功させるポイント

成功事例からわかることに加え、Xの運用をより効果的にするためのポイントをご紹介します。

  • 炎上対策を行っておく
  • フォロワーの需要に応える
  • 全てのユーザーに均一なコミュニケーションをとる
  • フォロワー数だけでなくUGCも重視する

炎上対策を行っておく

Xでは拡散力が高く、いわゆる「バズり」が起こりやすい反面、炎上が起きやすいのもまた事実です。

アカウントでのポストは、担当者ではなく会社のポストとして認識されます。運用担当者は会社の看板を背負っていると思って運用を行わなければなりません。

自分では問題ないと思っていても、受け手を傷つけたり、取引先の尊厳を損なったりする可能性があります。自分のリテラシーを高めることに加え、複数人でポストの内容を確認することで、炎上対策を行っておきましょう。

フォロワーの需要に応える

運用を行っていると、フォロワーを増やすことや売上に繋げることに目がいきがちですが、そのような損得勘定で動いてもユーザーには響きません。

上記の成功事例に挙げた企業でも、フォロワーがどのようなニーズを抱えているのか、どうしたら楽しくポストを見てくれるのかを考えてXの運用を行っています。ユーザーの声に耳を傾け、ユーザーに寄り添うことが、Xを使ったマーケティングを成功させる鍵となります。

ポストに関して、ユーザーからは賛否両論があります。しかし、ネガティブな意見も真摯に受け止めて改善に繋げることで、消費者から愛されるアカウントにしていきましょう。

全てのユーザーに均一なコミュニケーションをとる

ユーザーと気軽にコミュニケーションをとれるのはXの大きな特徴です。しかし、その一方で、コミュニケーションのとり方に偏りが出てしまう可能性があります。

SHARPの例に見られるように、消費者や企業によって反応を変えず、全てのユーザーに対して均一なコミュニケーションを心がけましょう。双方向のコミュニケーションはアカウントの評価や認知拡大に繋がります。

フォロワー数だけでなくUGCも重視する

アカウント運営においてフォロワー数は重要な指標の1つです。しかし、フォロワーが多ければ多いほど良いというのは前時代的な考え方になってきています。

Xには「ユーザー同士が対話する場」が求められています。フォロワーだけでなく、UGC(実際に商品サービスを利用したユーザーによるコンテンツ)もともに重視することで、インプレッション数やエンゲージメント数の増加を図ることが可能です。

ユーザーによる口コミがUGCの良い例です。UGCが増えればそれぞれのフォロワーにも情報が拡散され、潜在的なユーザーにも認知を広げることができます。

単にフォロワー数を見るだけでなく、UGCを増やすことも意識して運営をしましょう。

X(旧Twitter)運用のポイントを押さえて目標の達成に繋げよう!

Xはその拡散力とユーザー数の多さから、他のSNSに比べて認知拡大を図りやすく、活用次第で企業は大きなメリットを得られるでしょう。

まだXに名称が変わったばかりで、今後もアルゴリズムに変化が加えられる可能性は否定できませんが、ユーザーのニーズに寄り添うアカウント運営は評価され続けるはずです。

前述の事例を参考にXの運用を成功させ、理想的な集客と売上を実現しましょう。

株式会社フリースタイルエンターテイメントでは、Xを含むSNS運用のサポートを行っております。SNSの運用について何かお悩み事がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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